あずみ


前楽、大千秋楽に行ってきました。


去年も観たから、物語も、ギャグも、知ってるけど。



いっぱい笑って、いっぱい泣きました。



やっぱり間違いない。


見に来てよかった。



前楽は、行ってみてびっくり。なんと、前から2列目。
役者さんの表情が物凄くはっきり見えて、汗も涙も気迫も・・・・そして思いが凄く伝わって来て…。


涙が溢れて止まりませんでした。


周りの方もみんな、ハンカチをにぎりしめていました。劇場全体がすすり泣いていました。




大千秋楽はやや後方席。舞台全体、殺陣がより映えて見えました。


うきはがあずみを守って死ぬ、うきは一番の魅せ場。
気迫が尋常じゃありません。
もう、演技がどうとか、殺陣がどうとか、そういうレベルではなくて。
本当に凄い。
ただ全身全霊であずみを守る。
その姿から目を離すことが出来ませんでした。
うきはの気迫に引きずられるように、その後のあずみの殺陣も一段と気迫みなぎっていました。神々しいほど美しい。夜叉か菩薩か・・・・。
そして、あほで情けなくて優しい秀頼。家臣の思いに触れて、秀吉の子としての運命を受け入れる秀頼。



生きているんです。
登場人物、全員が舞台の上で「生きて」いるんです。


人は何のために生きるのか?


それぞれの思いが、切なすぎて・・・・たまらない。
なんという、悲しい物語。
だけど、強い希望の光の射す物語。
本当に素晴らしいです。




この素晴らしい舞台を、2回も観れた事に感謝。
今回、「戯曲あずみ」という、舞台の脚本が本になったものが発売されているのですが、それを家で読んでいると、あの舞台が鮮やかに蘇ってきて、読んでいるだけで涙が溢れてきます。



神々しいほど美しかったメイサちゃん。誰よりも強くて、勇ましくて、でも弱いあずみ。そのしなやかな身体から繰り出される殺陣は、17歳の女の子とは思えない素晴らしさ。でも、カーテンコールで見せる素の表情はかわいらしい17歳の女の子。


ハセ。
今回、一番びっくりしたのはハセの成長っぷりです。
セリフが聞き取れなかったところは一つもなかったし、前回と比べて、物凄くよくなっていました。渡る世間だけじゃ、もったいない。くやしいな・・・。やっぱり、ハセジュンも諦められないな・・・・。


じい
勘兵衛
清正公
淀君
美女丸
飛猿


本当に素晴らしかったです。
また、このカンパニーでのあずみを観たい。


大千秋楽のカーテンコール。
挨拶の時に、「泣きそう」と言っていた斗真。
「この先何十年、この仕事をしていくにあたって、自分の代表作になる」と言った斗真。
その覚悟が、その自信が嬉しかった。
もう、何も心配していません。
カーテンコールでの素の表情のかわいらしさ、フライングしながら桜の花びらを撒き、客を煽る姿・・・・生まれながらのアイドルだなぁ・・・・。
やっぱり、諦めないで待ってます。
とりあえず、次、何をやるにせよ、それが東京だけでも、絶対に見に行きます。
見届けたい。
「あずみ」に出会わせてくれてありがとう。